引き分け再試合

感動の夏となりました。

37年ぶりの決勝戦、引き分け再試合。
いやぁ、２試合に渡る長い闘いでしたよね。
試合を観ることも、ネットで追いかけることもできませんでしたが、
野球好きのお友達からのメールで経過を知ることができました。
ありがとうございます！

早実おめでとう～。4-3の僅差で悲願の初優勝です。
斎藤君は13奪三振したそうですごすぎです！
この大会で球数も940球を越えているのにも関わらずですよ！
9回に146キロ、147キロって…。しかも昨日、今日無四球とは…（死球はあったけど）
9回裏苫小牧が1点差まで詰め寄ったというのもすごいです。
『諦めない』気持ちの強さ。
青森山田の試合も６点差を跳ね除けたチームの底力。

試合自体はビデオに録画したものの、まだ観てないのですが、
お友達からのメール、帰宅後、NHKと報ステと熱闘からの
感想です。

あの斎藤君が試合終了後、応援スタンドに向かいながら泣いていました。
ずっと、一人で（正確には控えの投手も少しは大会で投げたけど）
黙々と948球を投げたんだもの。
今までのことがいろいろ込み上げてきたんではないかな？
伝統、そしてエースとしての責任、いろんなことを背負って
一人マウンドで立っていた彼がミットをめがけて投げる姿。
本当に超人です。昨日の日記にも書いたけど、心・技・体がどれも
素晴らしくて。
フォームもしっかりしていて、下半身がくずれず、
一人で投げぬいた斉藤君の強靱なスタミナと技術、集中力に脱帽です。

田中君も心・技・体が素晴らしい。
今回は、大会直前に高熱を出してしまい調子が出なかったけど、
それでも、これだけの力投です。
泣かなかったっていうのも、うまくいえないけどかっこいいです。
でもね、表彰式で並んでいる田中君の頬に一粒の雫が。
きっと涙だよね。
田中君を見ていると、顔はコワモテだけど、優しい子だなって思うんですよ。

田中君って公式戦で今回の決勝を含めて公式戦２敗しかしてない
大物なのに、
準決勝前も決勝前も「投手全員で頑張ります」と
昨日の試合終了後も「明日も投げたいですけど…全員で頑張ります」って
言っててチームメートを信頼しているところ。

「俺が決めてやる！」っていうのを前面に出さないところ♪
昨日の試合が終わって、ホームベースに集まったとき、ニコニコして
早実の選手に向かってニコニコしていたところ。
泣きじゃくるキャプテン・本間君の背中を田中君が
ポンポンってたたいてあげたところ（涙）。
楯を受け取った本間君に帽子をかぶせてあげたところなどを観ていると
優しい子だなって思いました。

そして苫小牧野球部は不祥事と北国のハンデを乗り越えたんですよね。
本人は関係なくても外野のマスコミや人間から叩かれることもあったし、
追われる立場とか3連覇という周囲の期待、そして目標とかもありましたもんね。
試合前から肩にハリを感じていたそうです。

早実は夕べもベッカム愛用の酸素カプセルと鍼灸師さんで疲労回復に努め、
苫小牧はマッサージのみ。

斎藤君のスタミナはここら辺にも起因するのでしょうね。

今朝、お友達にもメールで話をしたんだけど、
気になったのが昨日のインタビューで田中くんが「一区切りした。ほっとした」と
言えば、斉藤くん「完封したい」と。
田中くんは燃え尽きたのかなって？
ちらっとだけ、そんなことを思ってしまいました。

私の中では勝敗なんてつけたくないです。優勝旗２本あったらいいのになぁ！！
試合後の二人がすがすがしかったです。
お立ち台で涙を滲ませながら喜びを表す斎藤君に
「悔いはないです。相手のほうが上でした」と話す田中君。

最後、エース対エースの対決になって田中君の空振り三振で終わったんだけど、
これまためぐり合わせがすごい。
三振に倒れ、ベンチに帰る田中君が微笑んでいた姿が、
相手を讃えているように見えました。

選手たちのこれからの進路も楽しみです。
また、どこかで二人が投げ合う日が見たいです。

まずは日本選抜で二人は一緒になりますね。
よき戦友ですよね！

プロの世界で高卒で活躍するのは難しいから
大卒で二人ともパリーグに入って対決ってどうでしょ？
大卒のほうが現状で言えば、ドラフトで球団を選べますし。

香田監督も春には卒業生の飲酒問題で責任を取り監督を辞任されて
いましたが、チームをよくここまで鍛えたなって思います。
日本選抜では胃潰瘍発覚のため、コーチを辞任されるそうです。
それだけ心労があったっていうことですよね…激務です。

最後に「熱闘甲子園」にまた号泣。
最初のナレーションと大嶺君たちの姿だけで泣いてしまいましたよ。
夢破れて故郷に帰った球児たちの姿に更に涙、涙。

今年は素晴らしい試合の連続でした！
特に今回の決勝戦は何十年先も語られますよね。
もちろん全ての試合を観ることは出来なかたけど、
いいチーム、いい選手も多かった。
最後まで諦めない！ことを教えてくれた彼らにありがとう。
彼らのおかげで感動の夏を過ごすことが出来ましたよ。
八重山商工、長崎清峰、日大山形、静岡商業、
智弁和歌山、鹿児島工業、福知山成美、今治西、
仙台育英などなど。

八重山の大嶺君、金城君、
日大山形の青木君、阿部君、今治西の熊代君、宇高君、関西のダース君、
香川西のウラム君、静岡商業の大野君、智弁和歌山の橋本君、広井君、
福知山成美の駒谷君、鹿児島工業の鮫島君、今吉君ら。

最後に…ハンカチ王子と巷で名づけられた斎藤君ですが、
ハンカチ拭き吹きは井川君のほうが走りですよーー（強調）
職場では本間君と香田監督が似ている、親子みたいって話題になりましたよ。

さて、明日は甲子園グラフ（だったけ？）、雑誌名を忘れたけど
決勝翌日に発売される、その雑誌を買ってみようと思います。