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ウィーン版エリザベート1幕 [海外ミュージカル]

少しずつシーンを振り返っていきます。
~プロローグ~
M1♪ PROLOG

まずね、驚いたのがプラズマのようなライト。
ギラギラする光。舞台でこんなライトを見たことがなかったので、斬新だわ!って思いました。
舞台下手側からルキーニが飛び出す。客席奥の上のほうから裁判官の声がする。
ルキーニの人形は首吊りにされている。
やがて♪Alle tanzen mit dem Tod(我ら息絶えし者ども)が流れる。
斜めに置かれた二つのセリから死者がよみがえる。
そして片方だけの翼を持った死の天使たち。
音楽が激しくなり、踊り歌う使者・天使たち。
青い照明と簡単に言ってしまえばそれまでだけど、この青の照明が素晴らしいの。

音楽が変わり上手側から巨大な装置が降りてくる。
ヤスリをかたどった跳ね橋である。
そこにトートが現れる。
トートは日本版のトートはまったくビジュアルが違う。地毛だし、上下真っ白。
あたかもロックスターのプレスリーを彷彿させる。
ロックには反骨・批判みたいなのがスピリッツがあるので、トートをその象徴としていたのかもしれない。
トートは静かに跳ね橋を歩き、地面に降りる。
跳ね橋は斜め45度のスロープになっている。
トートは、禁断の愛?に走る。トートは人を愛してはならない存在だったのだが
死の世界のおきてを破ってしまう。
そこから物語りはスタートしたと思いました。トートもエリザベートも人生が狂っていくの。
ルキーニとトートが交互に「エリザベート」と叫び、二人は別れる。
この最後の叫び。ルキーニは何を思い、トートは何を思って叫んだのか?

拍手喝采で次のシーンへ移る。

舞台上手寄りにエリザベートの横顔をくりぬいた幕が降りてくる。

1. HALLE IN SCHLOSS POSSENHOFEN
        ~ポッセンホーフェン宮殿の前
 ♪M2  Wie Du ~パパみたいに

横顔の切り抜きからパパとシシィが現れる。
夢見る少女とパパの様子が微笑ましい。純粋に天真爛漫に育ってきた
シシィの様子がわかる一コマです。
何気に、エジプト、スペイン、カトマンズと国名を言うMayaさんの発音が好きでした。

2. AM UFER STARNBERGER SEES
        ~シュタルンベルガー湖畔にて
 ♪M3 Schön euch alle zu sehn ~ようこそみなさま

エリザベートの母が親戚たちにヘレナが皇帝とお見合いするということを
話している。
幕には帆柱みたいなのがシルエットで浮かんでいる。
エリザベートは、サーカスの曲芸の物まねをしていて落下する。
このとき、トートとエリザベートは出会う。
トートの衣装は黒いスーツ(襟の部分は青)になる。

ベッドが下手側に置かれ、トートは彼女をそこに寝かせて、
舞台上手に立ち止まり、ちょっとエリザベートの歌を聞いてから静かに去る。

 
3.HOFBURG WIEN,AUDIENZSAAL 
        ~ウィーン、ホーフブルク宮殿の謁見の間
  ♪ M4 Jedem gibt er das Seine ~皇帝の義務

舞台は暗くなり、幕も無くなり、お盆が回転しながら二つ出てくる。
左手のお盆にはフランツ皇帝が執務を取っており、ゾフィーに大司教に何人かの貴族がいる。
下手の回転盤には大きな双頭の鷲のオブジェが置いてある。

4.BAD ISCHL~バート・イシュル
  ♪M5 So Wie Man Denkt ~計画通り
また舞台は明るくなり、幕には青空に「!」マークの雲。
ルキーニが場面を紹介。
 馬に乗りながらルドヴィガ一行様。
 暑いお天気。エリザベートはおてんばさらながら、舞台下手側に座り、
 ちょっとかったるい感じ。
 フランツが鹿を銃で撃つんですが、これにはDEMELの文字があったそうです。
 気づかなかったー。なんでも、フランツはDemelのチョコが好きだったらしいの。
 
 ヘレナはお上品な感じ。
 フランツは、ヘレナじゃなくてエリザベートを選びます。
 計画通りにはならないのが人生。

5. ZWISCHEN HIMMEL UND ERDE 
        ~天と地のはざま
 ♪M6 Nichts ist schwer ~あなたが側にいれば

 幕には現代的な写真が。何の鉄筋だろうか?
赤い双頭の鷲のゴンドラに乗って歌うフランツとエリザベート。
 この歌で二人の生活は始まり、終わるの。
素敵な歌で、泣いてしまいました。
 フランツは、これから苦労をかけると思うけど、と歌ってるし。

歌が終わると、二人はゴンドラを降りて、舞台前に静かに仰向けになります。
跳ね橋から死の天使が白透明の布を二枚落とします。
それを身にまとう二人。

6.AUGUSTINERKIRCHE IN WIEN 
        ~ウィーンのアウグスティーナ教会
 ♪M7 Alle Fragen sind gestellt ~不幸の始まり

赤い絨毯がひかれ、その赤い絨毯は幕の赤い絨毯にも続きます。
幕には教会の絵が。
厳かに教会で結婚式が行われます。
大司教の言葉に、「はい」とエリザベートが答えると、
その幕の向こうでトートが体を揺らしながら、鐘をゴーン、ゴーンと叩いている。
これが「不幸の始まり」の

7.BALLSAAL IM SCHLOSS SCHÖNBRUNN
        ~シェーンブルン宮殿の舞踏会の間
  ♪M8 Sie passt nicht~結婚の失敗
 ♪M9 Todzeitwalzer~死の時のダンス(楽器のみ)
♪M10 Der letzte Tanz ~最後のダンス
 ♪M11 Liebe mit gaffern ~あなたが側にいれば

エリザベートのパパ、マックスやフランツの母、ゾフィたちは新婚生活のうわさをしている。
そして舞踏会のシーンへ。
そこに現れるトート。ここの「最後のダンス」の暴れっぷりにはまったわ!
今日はどんな暴れっぷりを発揮するのかと思って、毎回楽しみでした。
2005年のDVDのMateトートは、まだおとなしいですー。
舞台のMateトートの「最後のダンス」の迫力は、圧倒的でした。
エリザベートを愛してしまって、自分のものにしたい気持ちが動的にも激しく伝わってきたの。
その後、群集の似顔絵が描かれた大きなトランクみたいなものの前で
フランツとエリザベート。
このたくさんの似顔絵を出すことによって
毎日、みんなの目に晒されているエリザベートの苦悩を表しているのでしょうね。
ここの場面の「あなたが側にいれば」でフランツにも「人目に晒されず、自由に生きたいの」って歌っているし。

8.ELISABETHS GEMÄCHER IN LAXENBURG
        ~ラクセンブルク城 エリザベートの居室
  ♪M12    Eine Kaiserin muss glänzen ~皇后の務め
  ♪M13    Ich gehör nur mir        ~私だけに

M12の侍女の動きが好きです。
M13 エリザベートの名曲中の名曲でしょう!

9. STATIONEN EINER EHE
        ~新婚生活の様子
  ♪M14 Stationen einer ehe ~新婚生活の様子
  ♪M15 Debrezin ~娘の死
  ♪M16 Die Schatten werden länger ~闇が広がる

ルキーニが映写機を回しながら、新婚生活の様子を紹介します、
幕には冬の宮殿の外観。
そこの宮殿の幕の真ん中の枠が開くと、
嫁姑戦争。オウムの籠が置いてあったけど、籠に閉じ込められたエリザベートの象徴でしょう。
そして、次に幕の真ん中の枠が開くと、食卓の風景。
この食卓が立体感があって見事でした。

この後から「闇が広がる」までのシーンが2005年のDVDと違うような。
DVDでは、トートの馬車の前でフランツとエリザベートが歩いているんです。
でもって、DVDでは、「闇が広がる」の歌が終わるとフランツが
エリザベートを連れて帰るんですよね。
今回の梅田での公演では、そういうの、見当たらなかったような気がするんですが、
気のせいかな?

馬車から降りる色気あるトートには、毎回ゾクゾクしたなぁ。
そして、初めてウィーン版を観たとき、ここのシーンでトートの歌声に泣いてしまったのです。
なんだか悲しくなっちゃったんですよ。
ここの歌い上げも好きだったー。ロングフェイクで。

10.EIN WIENER KAFFEEHAUS
         ~ウィーンのカフェ
  ♪M17 Die fröhliche Apokalypse ~楽しい黙示録
♪M18  Apokalypse-play off~(後奏)
カフェのテーブルがゴーカートになってて、びっくりしました。
ゴツン、ゴツンとぶつかりはしないかと冷や冷やしたり。
実際、ゴツン、ゴツンとしていたけど、演出どおりみたいでした。

11.VORZIMMER DER GEMÄCHER DER ERZHERZOGIN SOPHIE
         IN SCHLOSS SCHÖNBRUNN
         ~シェーンブルン宮殿 皇太后の居室の控えの間
  ♪M19 Kind oder nicht ~子供の教育は

二つのお盆が回転しながら出てきました。
上手のお盆には、部屋の扉が。下手のお盆にはエリザベートが何か書き物をしています。
エリザベートの侍女が、ルドルフをエリザベートに会わせようとしたが
皇后にとがめられてしまいました。

12.ELISABETHS SCHLAFZIMMER
         ~エリザベートの寝室
 ♪M20   Elisabeth, sei nicht verzweifelt ~エリザベート、開けておくれ

フランツが切ない・・・
トートがいきなり現れる。気づけば椅子に座っているんですよね。

「エリザベート、泣かないで~」と歌うトートにクラクラ。
あの歌声で歌われたら、エリザベートはもっとつらいじゃないですかーっ。

13.MARKTPLATS IN WIEN
         ~ウィーンの中央広場
   ♪M21   Milch! ~ミルク

東宝エリザベートは、民衆の衣装は、民衆の衣装そのもので、背景も町の風景だったように
記憶しています。が、ウィーン版は、バックは跳ね橋が降りてきて、背景は特になし。
衣装はグレーで統一で無機質な感じ。
そしてミルクのバケツも東宝より小さいです。
ここもミュージカルならではの圧巻なシーンですよね。

14. ELISABETHS ANKLEIDEZIMMER
         ~エリザベートの衣装室
   ♪M22  Unsre Kais'rin soll sich wiegen ~皇后の務め
   ♪M23  Ich gehör nur mir(Reprise)    ~私だけに(リプライズ)

鏡が不規則に4つ置かれて、その向こうには髪をとく女性の姿が。
みんな、エリザベートのエステの話で忙しい。

フランツが現れ、自分の思いを歌い上げる。
さっきまで、鏡だった4枚の扉が、きらきら光りながら回りだす。
暗闇の中にキラキラ。きれいでした。
フランツが切ない胸のうちを歌い上げるし・・・ちょっと泣きそうになりましたよ。
そして!!!あの肖像画登場!
毎回、ここでは大きな拍手が起きました。
DVDを観ているとここでは拍手は無いのですが、もうねー、うっとりして、拍手せずには
いられませんですわよー。
あの有名な肖像画を見ているようでしたもの!

エリザベートが、私の人生は私のもの、と歌えば、トートも、鏡の後ろから歌う。
ここで、フランツ、エリザベート、トートが重ねて歌うのだけど、
エリザベートにはフランツの声もトートの声も聞こえないって感じでした。
トート、フランツはエリザベートに歌いかけてるのに。


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